私たちが使用している牛革は食用肉や乳製品を生産するために飼育された牛さんからの授かりもの。
それを一枚の大きな革に加工し製品がつくられています。
私たち人間と同じように、
お腹がたるんだり、首にシワがよったり、
虫刺されや怪我した痕が残ってしまったり…それぞれ生きてきた証があり、個性があります
その個性こそが本革の魅力の一つであり、
天然の証でもあります。
「きれいな商品をつくりたい」
「天然素材を無駄にしたくない」
この2つを叶える工夫を大切にする
Kanmiのものづくりについてご紹介していきます。
例えば、Kanmiのレザーアイテムの中には、人工的につくった合皮やフェイクレザーにはみられない革と革を繋ぎあわせた跡があります。
実はこれ革を無駄にしないための工夫なのです。型抜きをする前の革は布や合皮のようにキレイな四角ではなく自然のままのかたち。
目立つ傷部分は避けるものの、ショルダーのような細長いものや大きなパーツを一つまるまると型抜きをするとたくさんの無駄が出てしまいます。
せっかくの自然の恵みをムダにするわけにはいきません。
そこでKanmiではいくつかのパーツに分けてつなぎ合わせたり、小さな傷などは目立たない箇所に使用してなるべく無駄のでないモノづくりを心掛けています。
革は私たちとおなじ生き物。自然の授かりもので革になるために生きているわけではないのです。
そんなかけがえのない素材を大切に使いたいからこそ、傷があるからといって捨てることはしたくないのです。
なのでKanmiではそんな傷のある革さえも愛おしいという想いでものづくりをしています。
誰もが傷があるものよりキレイな鞄やお財布が欲しい!と思うもの。そんな考え方はいたって自然。
もし傷を見つけても捨てたりせず、傷がある部分を避けるように工夫して革を抜いたり、かばんを裏返さないとわからないような端っこに傷部分がくるようにしたりできる限りの工夫をしています。
また、どうしても残ってしまった傷ありの革をつかって商品化し、アウトレット品として販売をしています。(期間限定で不定期開催しているKanmiアウトレットファームまたは、浅草実店舗の店頭で販売しております)傷もかわいがってくれる方のもとへお届けできることがとても嬉しく思います。
Kanmiのアイテムは、日本の職人さんのプロフェッショナルな技が集結して作られております。
たくさんの工程を重ねて出来上がったアイテムの使い心地は職人さんあってこそ。
全国各地で活躍している職人さんや工場さんはKanmiに欠かせない大切なパートナー。
「こんなものをつくってみたい!」というKanmiの想いをいつも親身になって汲み取ってカタチにしてくださいます。技術はもちろんのこと、信頼関係があるからこそ実現できることがたくさんあります。これまでも、これからもKanmiのものづくりを支えてくださる心強い存在です。
Kanmiのアイテムができあがるまでのストーリーをご紹介します。
Kanmi.のアイテムが出来るまで
クリッカーという専用の機械で、大小様々なパーツを型抜きします。 お財布やバッグなどポケットの多いデザインだと、パーツが数十個になることも。
Kanmi.のアトリエでは、入り口にある機械で”抜き”の作業を行っています。 バッグのパーツ・お財布・キーケースやアクセサリー小物など革に無駄が出ないように工夫しながら抜いています。
革の厚みを調整する工程を漉き(すき)といいます。 使う素材によって厚みが異なるため均等に整えます。また、バッグやお財布を作る際、縫う部分だけを薄くして針を通りやすくするためにも必要不可欠な工程です。
厚みによっても革のやわらかさが変わってきます。耐荷重や、パーツの使用箇所、商品の特徴に合わせて0.1mm単位で考えつくられています。
革に凹凸のある模様を作る作業を革の型押しといいます。
ロゴマークや、キャンディ、コトリレースシリーズなどの模様もこの工程によってつけられます。 この作業は、Kanmiがある台東区内にいらっしゃる老舗の職人さんにお願いしております。模様の濃淡に差が出るのは、もともと革がもっている個性が影響しています。人間と同じように皮膚の柔らかさは十人十色。職人さんが革の風合いを見極めて1点ずつ丁寧に模様をつけてくださっています。
ぜひポコポコとして凹凸の手触りや押部分の艶をお楽しみくださいね。
型抜き、革漉、型押しの作業が終えた各パーツが集まって、やっと縫製ができます。
多いときは数十種類にもなるパーツが合わさって一つの商品が出来上がります。
Kanmiのアトリエで縫われているものもありますが、お財布やバッグ、がま口などそれぞれを得意としている専門の縫製工場さんにお願いしてKanmiの商品が完成します。
Kanmi.で使用しているがま口はアンティークの風合いを出す加工をしております。このひと手間があるからこそ、Kanmiらしい、温かな雰囲気に仕上がります。
口金の色味も均一ではなく、色むらがでるのはアンティーク風だからこそ。
また、がま口の製造の過程で、細かいキズがついてしまうことがあります。細心の注意を払っておりますが、全て手作業で、がま口のはめ込みをしているためです。
Kanmiではこれらの細かなキズも含めてアンティーク加工として考えております。
がま口の開け閉めの硬さは人の感覚やがま口の個体差によって差があります。
よって、届いたものが、「硬すぎてあけられない」または「ゆるすぎてすぐ開いてしまう」という事があります。
もし自分で行うのがご不安という方は、Kanmiまでご依頼いただけましたら調整させていただきますので、こちらよりお問い合わせください。
重い荷物を入れてしまうと、革が重力で下に引っ張られ、口金から革がはずれてしまったり、がま口がすぐ開いてしまう原因となります。Kanmiでは、がま口バッグのご使用の際は、口金キーパーを併せてご使用いただくことをおすすめしております。
Kanmiのアイテムはデザインなどの見た目だけではなく、使い心地にもこだわりをもって作っています。
スタッフが実際にサンプル品をつかって検証したり、実際に商品化されたアイテムをつかったお客様のお声をもとに、より使いやすくリニューアルされることもあります。
Kanmiの使い心地のよさはお客様のお声があってこそ。
ぜひあなたのこうだったらいいなもお聞かせくださいね。
お客様のお声から
このような改善ができました♪
がま口って便利だけど、部屋が一つしかないと整理がしづらいのよね~
がま口の中に入るポケットをつくってみました!
これをがま口の中に入れると部屋が分けられて整理整頓しやすいですよ!
電車にのるときなど肩から降ろすことがあるから、
リュックだけど持ち手がほしいです!
リニューアルして持ち手を付けました!
月曜ドラマ「トクメイ! 警視庁特別会計係」でも登場しますよ。
ポシェットは細いショルダーのほうが見た目はいいけど、肩がつかれるのよね~
後付けできるショルダーパッドをつくってみました!
皆様のお声も教えてください!